201201 講演レポート    テーマ 「あなたが輝くハグニケーション」

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■1月例会 講演レポート 201201
   テーマ 「あなたが輝くハグニケーション」
   講師  日本ハグ協会 
      高木 さと子 氏 
   NAGOYA KEIEI KENKYUKAI  BUSINESS & CULTURE    
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            開催日 平成成24年1月18日(水)  
     会場  ローズコートホテル 
■■強い使命感が生んだ「日本ハグ協会」■■
私は二十歳で淑徳短大を卒業して、普通のOLになりました。
その後、20代半ばで結婚。
5年間、専業主婦をしましたが、
その後、飛び込んだのがエステ業界でした。
そこでの経験がきっかけで心理学の勉強をスタート。
本格的に勉強し、資格を取って講師などもやり始めました。
ところが私に突然の不幸が訪れたのです。
仕事中に夫から電話で呼び出されて、行った先が病院。
医師から告げられたのは、夫のガン、
余命4ヶ月の宣告だったのです。
家族がどうしたら笑顔になれるんだろうということを
思い悩みました。
そこで私がやったのは、自分が笑顔でいること。
そしてもうひとつやり始めたのが、
家庭内でのハグだったのです。
ところが、1年間、元気だった夫が、
あるとき私が夫に「おはよう!」といってハグをしたら
「痛いっ」というのです。
「ここに自分の夫がいるのに、
もう思いっきり抱きしめることもできないんだ」
と思った時に、
「ああ、これは伝えなくっちゃ」という使命を感じました。
これが「日本ハグ協会」誕生のきっかけだったわけです。
ただ最初、具体的なアイデアは全くありませんでした。
そこからハグニケーションというものを広めていく上で、
ずっと意識してきたことがあります。
それは、どんなときでも
「自立型の姿勢」で物事に取り組むことです。
人には依存型と自立型の姿勢があります。
依存型の姿勢の方は、
問題が起きた時にまずはピンチだと思う。
ピンチだと思うと思考がどうなるのか?
あいつのせいだ、不景気だからだ・・・というように、
何かのせいにします。
そうすると、「人を変えよう」という発想になる。
他人を変えることはできないので、自分がイライラします。
不満やストレスで一杯になります。
これが自立型の姿勢になると、
これは新しいことに挑戦できるチャンスだ。
もっと成長できるチャンスだと捉えることができる。
そう考えることができたとき、
人は、初めて自分の中に原因を見つけることができるわけです。
「自分を変える」という発想になる。
人は行動したときに成長していきますので、
ワクワクするし、楽しい。
「自立型の姿勢」
私は、これを目指し、チャレンジしてやってきました。
■■シアワセを実現させる「ハグニケーション」■■
「日本ハグ協会」というと、
フリーハグを広める活動をイメージされる方が多いのですが、
そうではなくて、
心理学的に人のモチベーションを維持させるための
スキルを高めていきましょうという活動です。
最初、ホームページを使った時、
会員登録制というものをやってみました。
そこで仲間作りをやりました。
次に思いついたのが「はぐよ日本縦断の旅」です。
私以外にも伝える人がもう一人いたらいいな
という思いから、
たった1つだけ「はぐよちゃん」というぬいぐるみを作り、
この子を旅に出したらどうだろうことで始めたのです。
2010年8月9日を「ハグの日」と決め、
「はぐよちゃんを、欲しい人!」といって、
ジャンケンで勝った人に持っていってもらいました。
はぐよちゃんが持っている赤いポシェットには
「私を受け取ってくれたあなたは、
目の前の家族の大事な人をムギュっと抱きしめて、
その写真と感想を私に送って下さい」
と書いてあります。
「ハグニケーション手ぬぐい」というものも作りました。
ブログで募集した48種類の
「目の前の人が元気になるハグ」が描かれた手ぬぐいです。
普段、会話のないご夫婦に
「ねえねえ、今日はどのハグにする?」
「私はこれがいいんだけど」というような会話をする
きっかけを作るコミュニケーションツールです。
「日本ハグスポット100選」
これは、愛を確認し、愛を深めるために
わざわざ行きたくなるポイント100ヶ所を
日本ハグ協会が認定し、
恋人とハグスポットをつなぐ、
少々おせっかいな幸せお手伝いプロジェクトです
認定 第一号は、名古屋のテレビ塔。
去年の2月13日にバレンタインイブということで
認定式をやりました。
その他には、
新しいチャレンジとして、
福島先生を迎えて、「平成の社長塾」を開催し、
自立型姿勢メンタリング相互支援というのを
学び続けています。
心理学で、ストロークという言葉があります。
ストロークというのは、心の壷に与える栄養のことです。
例えば、
「おはよう」といえば、「おはよう」と言ってあげる。
美容院にいったら、
おっ、髪を切ったの?と違いに気づいてあげる。
相手のことを見ているよ、知っているよということを
伝えてあげる。
このようにして心の壷が一杯になっていくと、
人は無理に努力しなくても
自分から笑顔を投げかけることができるようになるのです。
だから、リーダーは、
自分の壷を一杯にしておかないといけない。
自分の心の壷が空っぽになっていたら、
辛い状態で人に愛情を注がないといけなくなって
しまいます。
日本人は、自分が犠牲になっても人に愛情を
と思いがちですが実は違います。
一番大切なことは、
自分自身の心の壷を一杯にして、
もっと自分をハグしてあげることなのです。
心の余裕がないと人を抱きしめることなどできません。
私たち家族にとって、
夫がいなくなったことが1つの試練だったわけですが、
これで試練は終わりませんでした。
上の兄が、中2のときに、
突然、学校に行かなくなったのです。
ただ、そのとき私はこういうふうに考えました。
この子は1年間、学校に行かないと決めたんだな。
そうすると、
今日こそ行って欲しい、明日こそ行って欲しいという、
毎朝の葛藤がなくなります。
そういう気持ちでいないと、
本当の笑顔、ストロークは投げられないと思います。
私は、息子に
「お母さんは、人の話を聴くのが仕事だからね。
あなたの話を聴く準備はありますよ」
というメッセージだけは、毎日伝え続けました。
そうしたところ、
ある日の夜、私の部屋に息子が来たのです。
「お母さん、僕、夢ができたんだ」というわけです。
ミュージックコンポーザーという仕事があってね。
3歳からゲームを初めて、
僕はずっとゲームにワクワクしてきた。
これからは人がワクワクするような、
ゲームの音楽をコンピュータで作る仕事をやりたい。
そんな明確なビジョンを語ったのです。
そのことがあってから
息子は学校に行くようになりました。
傍から見ると、ただの不登校児。
でも、その心の中の扉を開けてみると、
ワクワクして夢に向かって動いている少年だったのです。
相手が何を求めているのか。
何を大切にしているか、というのは、
会話をしていないと判らない。
会話をする前に、
自分が笑顔じゃないと相手も口を開けない。
心を開けない。
つまり、
自分がどういう姿であるかということに尽きます。
私はたまたま親子との関係だったのですが、
これは、いろんなところで同じです。
相手の気持ちを聴いて、
それを応援してあげられるということが、
絶対にリーダーにとって大切なことだと思います。
 
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 http://www.nagoyakeiei.jp/
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