201409

テーマ  究極のレストランガイド
講 師 ランディ『覆面グルメ調査員」
         
    開催日 平成26年9月4日(木)  
    会場  料亭 蔦茂
■覆面グルメ調査員ランディの誕生秘話
僕は、大学を卒業後、25歳のとき、料理がやりたいと思い、調理師学校に行き、30歳で自分のお店を出しました。
7年くらいやり、人気もでてきたわけですが、元来、一匹狼的なところがある僕としては飲食店という箱を抱え、従
業員を抱えることに負担を感じるようになったのです。
その後、カメラマンをやっていました。ちょうどその頃、ブログを始めたのです。
ブログを始めてこの7月で丸8年になります。
9年前、10年前は、飲食店に行きたいなと思っても、ネットの情報は、ほとんどない時代。
情報雑誌やテレビの情報番組を頼るしかありませんでした。
そう情報を読んだり、聞いたりしてお店に行ってもハズレが多い。
自分の嗜好とは異なるな、というお店ばっかりだったのです。
よくよく考えてみると、雑誌やテレビの情報は「おいしいという情報を発信する」ということは全てシナリオとして
決まっていますので、お店の宣伝でしかない。
だから、行ってみてガッカリというようなことになってしまうわけです。
そういう思いがあって、本音の情報発信しようとブログを始めたのです。
最初は全くの趣味でした。
ブログというのは、文章だけでは伝わりません。重要な要素としては写真。
ブログへの掲載写真が観やすくて、きれいだったというのが、人気の1つでした。カメラマンの経験が活きました。
文章については、専門用語はできるだけ使わずに、わかりやすく、簡潔に情報を発信することを心がけました。
1分くらいで読めるくらいのボリュームにしておかないと、読んでくれません。
お客さまは、点数で判断して、高い点だと、ちょっと中身を見るという感じです。
そういう工夫が人気の理由となって、あっという間にアクセス数が増えました。
1日1000アクセスだったのが、3ヶ月ぐらいで1日5000になり、現在は3万くらいです。
人気が出たもうひとつの要因としては、「点数をつけてわかりやすくした」ことです。
ただこれは、私の好みに過ぎないので、絶対評価ではありません。
あくまで参考の1つとして欲しいのですが、点数をつけることや、感じたままのことをはっきり言ってきましたので、
最初は、お店にしてみると、おもしろくなかったようです。風当たりは強かった。
お客さんというのは、おいしいときは、おいしいというけれど、おいしくないと感じる人は、何も言わずに、もう来
ないだけ。
面と向かって言われたことがないため、批判されることに慣れていないわけですね。
僕はいろんな意見があることが、一番健全だと思うのです。
お店にいって、そのお店を見るときのポイントは「お店の姿勢」。
今は、味がマズイというようなお店は減ってきています。味はこれから変わったりします。
変わらないのは「姿勢」です。
「何を一番、このご主人はやりたいのか、目指しているのか」というところです。
儲け主義ではなく、本当に料理が好きで、お客さんに喜んでもらいたいという姿勢が表れているかどうかをいつも観
ています
そういうお店は、誰が行っても、印象が良い。
僕の評価にハズレがないとか、信頼できると言っていただけることがあります。
それは、姿勢を評価の対象にしているからではないかと思います。
僕はご夫婦だけでやられているような、小さい店が好きです。
シェフがお客さんの顔を観て、イメージしながら1つずつ作る。
バイキングとは全く逆で、シェフの顔が観えるような料理が食べたい。
ただ、そういうお店というのは、姿勢がすごく良いのですが、宣伝がヘタなのです。潰れてしまうお店が多い。
僕が、ブログをやりはじめて、そういうお店の点数を高くつけて、そこに皆が行ってくれるようになって、潰れなく
なっています。
もちろん、僕だけの力ではないと思いますが、そういうところはネットの威力といえます。
■食生活の大切さ
毎日、外食ばかりしているので、太っている人かなと思われていますが、実際に会った人からは、「痩せているんで
すね」とよく言われます。
なぜ、太らないかというと、僕は本能のおもむくままに食べているからだと思います。
お腹が減っていないときは、食べません。
評価をしないといけないので、一番おいしい状態で食べられるように体調をもっていきます。
そのために、一番はお腹を減らすことなのです。
お腹が減っているときで、体調がいいときが、一番おいしく感じます。
そうすると、僕の場合は、自然に一日一食くらいになります。
逆にお腹が減った時は、時間帯関係なく、食べます。
その方がストレスにならないので良いのです。
そういう食生活が太らないコツなのかなと思います。
僕は食べることが好きなのですが、一番好きなのは「おふくろの料理」です。
家で食べるご飯が一番、好きです。
実は、昔、外食は嫌いでした。
だから逆に、本当においしいものでないと食べたくないので、厳しいことを言っているのです。
外食が嫌いな人が褒めるから、本当においしいわけです。
食べ物は本当に大事だと思います。
一食、一食、口に入れたものが、そのまま体になる。
へんなものを摂っていると、仕事をしていても効率が悪くなる。病気にもなりやすい。
僕は5年前にソムリエの資格を取るために専門学校に通いました。
生徒は、さぞ食にこだわっているんだろうなと、最初、僕は思っていたのです。
ところがお昼になると、皆、コンビニに行くわけです。
僕だけが自分で弁当を持って行っていました。
そういう人たちでも、食に対する意識が低いのです。
よく、「家でも料理を作りますか?」といわれますが、僕は作りません。
ご飯は炊きますが、卵かけご飯とか、納豆ご飯とか、豆腐とか、刺し身とか、手を加えないものを好んで食べています。
それが一番おいしいのですが、それではおいしくないと感じる人もいらっしゃるようです。
もちろん、ハンバーグとか、シチューとか、餃子とか、そういうものを自分で作るならい
いのですが、自分で作る時間がないといって、冷凍ものを買ってくるわけです。
お金と手間をかけなくても、健康が維持できて、おいしいものはいくらでもあります。
世界の中でも日本人は添加物の食べ過ぎです。年間で一人4キロも食べている。
添加物をたくさん含んだ加工食品よりも、自然食の方が、がんにもなりにくい。野生の動物は、がんにはなりません。
加工食品というのは、本能を狂わせてしまいます。
だからアレルギーになったり、病気にかかったりする。
自然のものを食べていれば、そうそう病気にはならないし、太らないし、味覚もおかしくならないのです。
生活習慣病というのは、薬は一時的なもので、やはり食生活を改めないと治りません。
そういうことを考えると、経営者にとって、社員の食育は大事なことだと思います。

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